人気者の上原はいつも不機嫌




「………なんか、上原にそんなこと言われるなんて変な気持ち。」


やっと上原から視線をそらし、目的もなく窓の外を見た。


「一応感謝してるからな。


表の俺が形成されたのは小野田のおかげって言っても過言じゃねぇから。」


そこでようやく上原が笑う。
バカにしたような笑い方、だったけど……


いつもみたいに腹が立たないから不思議だ。



………ん?
でもちょっと待って……?


上原が言った言葉を思い出す。


「ね、ねぇ……」
「なんだよ。」


「私って今までめげずに教えてきたでしょ?
でも上原は全部わかってたわけで……


それなのにわざと間違って悪い点数とってたってことだよね?」


「だからそう言っただろ。
そんな小野田の取り柄が賢いだけじゃないって。」


そう言って意地悪そうに笑うから、私はこう解釈した。


あれは私を元気付けるための言葉じゃなくて、私を見下してバカにするための言葉だったのか……!