「………なんでもない。
他にわからねぇところあるのか?」
「………はい?」
そしたらもう一度椅子に座り、さっきのことはなかったかのように話し始める上原。
な、何が起こったの……?
「すっげぇ変な顔。」
そんな私を見て、上原が笑った。
それは見下すようじゃなくて、優しい微笑み方。
思わずドキッとしてしまったけれど、気のせいだと思い込む。
本当、上原は何を考えるんだろう。
「おい、ねぇのか?
こことか解けてなさそうなんだけど。」
だけど上原はそんな私を気にせず、勝手に私のノートを見てくる。
「勝手に見ないでよ……!」
「お前ってこうやって努力してんだな。」
………努力してる。
そんなこと初めて言われた。



