人気者の上原はいつも不機嫌




「………そうだけど。」


少し警戒しながら上原を見る。


だって今日はいつも助けてくれる須藤くんの姿が見当たらない。


毎日一緒に帰ってるわけじゃないんだよね?
上原はたまに私と帰ってたし。


じゃあ今日は須藤くんがいないのだ、と自分で何とかするしかないことに今更気づく。



「なんでそんな警戒するんだよ。
こっちは親切心で聞いてやってんのに。」



………はぁ!?
親切心!?


今のこいつにそんな心があるわけないでしょ!


「わからなかったら何!?
あんた絶対バカにするだけでしょ!


ていうかあんたにこの問題わかるわけないじゃん!」


「………ひどいひねくれようだな。


こんな簡単な問題も解けねぇやつに言われたくないんだけど。」


…………え?
今上原はなんて……?


「わかるの?この問題。」
「当たり前だろ」


「嘘だ!
先生に聞いても教えにくいから解答で納得しろって言われた問題だよ?」


「あっそ。
じゃあその先生全然ダメだな、これ超簡単なやつ。」


そう言って上原は少しだけ身を乗り出し……



「教えてやろうか?
今までのお礼として。」



と言って私を見下すように、悪そうな笑みを浮かべた。