「ちょっと須藤くんまで巻き込まないでよ。」
「いいんだよ、これからは小野田の彼氏としてとことん巻き込んでやる。
だから俺に余計なことを言わねぇことだな。」
………こいつ。
須藤くんを脅し道具として使いやがった。
さすがの私も須藤くんにまで迷惑をかけられないから我慢しないとな………
って頭ではわかってるんだけど、上原の勝ち誇った顔に腹が立ち結局また言い合いになる。
この時は、裏の上原なんて本当はいないんじゃないかって錯覚に陥ってしまう。
「あ、小野田。
今日も勉強教えてな?
ついに再試験来週だから!
夏帆と俺のデートがかかってるんだ!」
いつも通り、そう頼まれたから私も仕方なしにいいよと答える。
だけど………
もう上原に勉強を教える必要性はなくなったのだ。
これから放課後はどうするのだろうと思いながら、私は学校へと足を進めた。



