人気者の上原はいつも不機嫌




「そうなんだ!
全然気づかなかったなぁ。」


「俺も!


まさか慎也が小野田好きだったなんて、なんで相談してくれなかったんだよー!」


相談するもなにも、あんたがいきなり言い出したんでしょうが!


と言ってやりたいけどぐっと我慢する。


「別に、自分の思うままに動けばいいかなって思ったから。」


「え、何それ慎也超イケメン!」


こんな上原のからかうような言葉にも須藤くんは素早く対応する。


慣れてるんだなぁと思った。


「こんないい男捕まえれてよかったなぁ!」


今度は私に視線を向け、笑顔で言う上原に須藤くんのような陰りは感じない。


そこが須藤くんと違うんだろうな。
一線を引く引かないのことで言うと。


「捕まえたつもりはないし。


まあ、夏帆には悪いけど上原より断然いい人だけどね。」


「須藤くんの方がいいなんて、そりゃ私でもわかってるよー。」


「え、待てよ。
小野田も夏帆も俺に当たり強くね?ひど!」


わざとらしく傷ついた表情をする上原。


これも、作ってるのだから怖い。


だけど………
こいつが表の上原である限り、私の方が上なのだ。


ならとことん見下してやろうという思いが、私の中で浮かんだ。