「そう思わせるくらい、海斗はうまく演じてるからね。表の自分を。」
「本当にびっくりしたよ!
まさかあんな裏を隠し持っていたなんて……!」
「いくらバレたくないとはいえ、あそこまで徹底的にやる必要なんてあるのかな。
俺だったら海斗みたいなこと、やろうと思わない。
多少はいい人間を演じるけど、少し距離をあけるぐらいがちょうどいい。」
………やっぱり自覚済みなんだ。
周りと一線引いてること。
いや、そうだとは思ってたけど……
なんか寂しいなって思ってしまう。
何に対してかは自分でもよくわからないけど…………
そうやって距離をあける須藤くんが、遠くて寂しく見えたのだと思う。
その上いい人なのも演じてるってことは……
今の須藤くんもそうなのだろう。
だって今も距離を感じるのだから。



