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「お前、ほんとに今日うちに泊まる気なんだな」
リビングでご飯を一緒に食べている涼太に、俺はふっと笑いかけた。
半分、冗談だと思ってた
「俺の熱、うつっても知らねぇぞ」
俺は、涼太が作ってくれたおかゆを食べながらそう言う。
「…うんま~っ…おかゆ何年ぶりだろ…」
……聞いてねぇ…
涼太は、もぐもぐと俺と一緒におかゆを食べている。
ご飯も作れる男子ってモテそうだなぁ…
俺は、幸せそうに食べる涼太を見ながらそんなことを、のんきに考えていた。
…いや…涼太はオカンだし…
…オカン男子……
「……ふっ…」
それ、いいな
涼太にぴったりすぎ…
「……けーちゃんニヤニヤしてる、なに?ららちゃんのことでも考えてた?」
「ごふっ……」
は、は?!
…なんでそうなるんだよ?!
「…げほっ…なんで、ららが出てくんだよっ?」
涼太は、むせている俺を見て面白そうにぶっと吹き出した。
「ずっと一緒にいるんだから、けーちゃんにとって、他の女の子とは違う、特別な女の子なことくらい分かるよ」
「まず、けーちゃんが女の子と親しいとか、珍しいからね」
涼太は眉を下げて、面白そうに、そう言った。
……特別…
「まぁ…特別だな」
ららは、俺が学校に行かせてやらねぇと…
「えぇぇぇっ…そんなあっさり認めちゃうの?!けーちゃんにしては素直すぎない?!」
涼太は目を丸くして、いつもよりもっと大きな声でそう言った。
…なにびっくりしてんだ…
てか…涼太が言ってきたんだろ…
俺が不思議に思っていると、涼太は珍しいものでもみたような顔で言った。
「もしかして…特別の意味…分かってない?」
…特別の意味…?
「…俺は、けーちゃんが、ららちゃんのこと、好きだよねって言ってんのっ」
「てゆうか、けーちゃん告白してたし!好きだよ…とか…熱でた時の変なテンションの時に!」