…蛍くんのことばかり考えて…


「…変態だ……」


蛍くんのこと、変態だと思っていましたけど、実は私の方が変態?!


…い、…いや、…それはないですっ…



蛍くんは…お仕置きだとか…キス…だとか…簡単に私に言ったりするんですからっ…



毎日、朝ニコニコスマイルで_




「……あ…」


…蛍くん熱だし…明日はきっと迎えには来ないですよね…



じゃぁ私、学校に行かなくていいんですね!



私はホッと肩をおろす。



…よかった……



「…………」


………よかった……のに…



…あれ……どうして…


…全然嬉しくない……




「………ひとりぼっち………」



口にした途端、何かが溢れそうになるのをグッと堪える。



…なんで…?


……蛍くんと出会う前はずっとひとりぼっちで…



そんなの慣れっこなはずなのに…



「……私……甘えてたんだ……蛍くんの…優しさに……」


蛍くんと出会う前はずっとひとりぼっちだったのに…



……今はもう…ひとりぼっちが寂しいって思ってしまうなんて…



…私ずっと…蛍くんに側にいてもらってたんですね…



…あの話を聞いてから…


蛍くんの過去の話を聞いてから、



…なんだかすごく苦しい…



蛍くんも"不登校"だったなんて…




……なのに今まで私…



「……蛍くんをたくさん傷つけたりしてたんじゃないかな……」



考えれば考えるほど自分が情けなくなっていく。



_『…お前のために…なんねぇだろ………』


公園で抱きしめられた時に蛍くんが言っていた、あの言葉の意味……



「…蛍くん……今なら私…少し分かる気がします……」


私は震える声で、小さくそう呟いた。



それから…



…私がしなくちゃいけないことも……