「…けーちゃん俺の名前なに?」


…は?


なに意味わかんねぇこと言ってんだ



「…涼太に決まってんだろ」


当たり前のことを言っただけなのに、涼太はとても嬉しそうな表情をする。



そしてもう一度、確かめるような目をして言った。



「パンツは?!」


「…は?…はいてるけど…」



……俺の親友、新種の変態かよ



「…よしっ」


……は?


俺はこの状況が理解できず、後ろ髪をわしゃっとする。



…俺、ららと一緒にいて…



……熱で倒れて…



「……ららは?」


俺は心配になり、涼太にそう問いかける。



「ららちゃんなら俺が送った」


涼太が安心しな、と言って親指をたてた。



…ららちゃん呼びかよ……


…てゆうかあいつ、不登校のこと涼太に言ったのか?



…まぁ、涼太なら心配する必要ないか…



涼太は、ららのこと傷つけるようなことは、絶対しない。



涼太は勘が鋭いし、あぁ見えて自然と気遣いができる人だから。



「……そっか…ありがとな」


やっと状況が理解できてきた俺は、はぁっとひと息ついた。