…学校だ…


トラウマが私の頭の中で再生されて、私はどうすることもできなくなってしまう。



…やめて…



「……はぁ……はぁっ…」



_ドク_ドク_



…くるしい…



「……~~っ…」




_『こいつと隣とか、まじ終わったわ』




そんな言葉が頭の中で再生された後、


くらっとめまいがして、私はその場にしゃがんでしまった。



…だから…


…だから嫌なんです…



学校に行くとこうなっちゃうって、分かってるから…


…こんな姿…誰にも見せたくない…



_ふわっ



「……っ……?…」



…蛍くんに…


地面に着いていた足がふわっと浮き、


私の手は、いつの間にか蛍くんの首もとに回されていた。




…蛍くんに…おんぶ…されてる…



「………っ…」



蛍くんは学校の門からくるっと向きを変え、来た道を戻っていく。



…また蛍くんに迷惑を…



…蛍くんと出会ってからあれこれあって…



無理矢理ながらもこうして何度か学校に行ってみるのですが…




…まだ一度も、成功したことがありません…




「……目閉じてれば?」