_翌日_
『…ふぁ~…』
ねむ~
…そして寒い…
_季節は冬
もうほとんどの人が、マフラーや手袋を身につけている頃だ。
俺はというと、手袋はなくすし、マフラーは洗濯中で…
今日は制服の上から着ている、少し大きい黄色のパーカー頼りだ。
俺は、あくびをしながら通学路を歩く。
_俺にとっては本当に何気ない1日だった。
…あ、猫ちゃんだ!
可愛い猫ちゃんを見つけて、俺は近づこうと静かに歩み寄るが、
トコトコと猫ちゃんは俺と距離をとっていく。
『あ~怖がらないで~…』
……?
よく見てみると、なんだか怖がった様子もなく、
猫ちゃんは俺の方を振り返りながら、ゆっくりどこかへ歩いて行く。
まるで_ついてきて、とでも言っているようにも見えた。
『…え…え?…』
俺は不思議に思いながらも、しばらくその猫ちゃんを追うことにした。
『……ど、どこまでいくの?』



