「…涼太さんといるの、楽しいですっ…」
同じ制服を着て、こうやってお話しすることができて…
「俺もっ」
涼太さんはそう言って、ニッと無邪気に笑ってくれる。
…夢…みたいです…
…私といるのが楽しいって……
_『俺もっ』
何度も頭の中で涼太くんの言葉が再生される。
…とても…幸せです…
「てゆうか、涼太さんじゃなくて"涼太"でいいよ」
私が幸せに浸っていると、ふふっと面白そうに笑いながら、涼太さんはそう言ってくれた。
え……よ、呼び捨てですか?!
「…りょ…う…た……さんっ」
…や、やっぱり呼び捨てはハードルが高いです…
「あははっ…まぁっ…無理しなくてもいいけどね!好きに呼んで!」
涼太さんは楽しそうに笑いながら、そう言った。
…じゃ、じゃぁ…呼び捨てはハードルが高いので…
「涼太…くん…でいいですか」
私はゆっくり、背の高い涼太さん…くんを見上げる。
「うんっ…じゃぁ俺は~」
涼太くんは嬉しそうに返事をした後、考えるような仕草をする。



