不登校恋愛


「き、…聞きたいな!教えてっ…くださぃ…」


「あ」


「~~っ…癖なんです~」


…タメ語…難しい…


「あははっ」


涼太さんは面白そうに笑っている。



笑いすぎて目に溜めた涙を拭いながら、涼太さんはこちらに視線を向けた。


私の瞳を真っ直ぐ見る涼太さん。



「…いいよ、話してあげる」



「…っと…その前に…けーちゃん家着いたよ」


…あ…本当だ…


涼太さんの綺麗な瞳に、吸い込まれそうなくらい見とれてしまっていた私は、ハッとした。



「けーちゃん」


涼太さんは、後ろで眠っている蛍くんに優しく声をかける。


「……ん~…」


蛍くんは眠そうな声をあげながら、ゆっくり目を開けた。


「鍵かして?」


「……かぎ?」


蛍くんはコテッと首をかしげる。


…け、蛍くんが…小さい子のようになってしまっている……



いつもの、ニコニコスマイルを思いだし、ぶんぶんと首を横に振る。



「うん、そうそう鍵」


…そしてすごく涼太さんがお兄ちゃんに見えます…


涼太さんは、蛍くんより身長が高くて、
可愛いお顔をしています。


……でも、なんだか見たことがあるような…


「どこやったっけなぁ~…忘れちゃった…」


蛍くんがニパァと笑う。


すると、涼太さんは呆れたようにため息をついてこう言った。



「はぁ…もう~…ごめん…桜田さん、けーちゃん多分ポケットに鍵入ってるからとってやってくんない?」


「重くて片手じゃ持てない~」


涼太さんが申し訳なさそうに、眉を下げて言った。



「あっはいっ」