「あっ!通りすがりのおねえさ……ん?」



…ど…ど……どうしよう?!



この状況…


私…どうするのが正解なのでしょうか?



「え?…その制服…」



りょうたさんかと思われる方が、蛍くんをおんぶして私を上から見下ろしている。



こ、…こわい…



蛍くんよりも身長が高いりょうたさんは、驚いた顔をしていた。



「……俺らと同じ学校?」



…すごく…こわい…



人見知りで不登校の私にとって、同じ年代の人に会うのはとても怖くて、どうすればいいか分からなくなってしまった。



…どうしよう…


このまま不登校のことがバレて、笑われたりしたら…



…バカに…されたりしたら…



頭がだんだんと真っ白になっていく。



…やっぱり蛍くんの言った通りに、先に帰った方が良かったのでしょうか…


…でも…蛍くんすごく辛そうだし…


置いてなんて…いけなかったんです…



「……?…大丈夫ですか?」



_ビクッ


私はいつもの癖で、ついビクビクしてしまう。


…こわい…



でも…


…涼太さんがどんな人なのか分からないのに、勝手に決めつけちゃダメですよね



…よ、よぉし…