「……っ…」
全身の力が抜け、俺はしゃがみこむ。
「蛍くん?!」
ららの焦ったような声が聞こえ、俺はハッとした。
「…けーちゃん?」
…ダメだ…
…フラフラして……
心配そうに駆け寄ってきたららを、俺は横目で見る。
…らら…テンパってる…
「…大丈夫……」
俺は立ち上がろうとするも、頭がクラクラして思うようにいかない。
「いや、大丈夫じゃないでしょ?今どこ?」
涼太が心配そうな声でそう言った。
…涼太に助け求めるしか…
…や、でも…涼太…学校だし迷惑かけるわけには…
「けーちゃん!聞こえてる?言っとくけどね、」



