_ピピピ、ピピピ
「……んん……」
…ん…?
目が開いてから数十秒、
やっとこの音が目覚ましではないことに気がついた。
…電話か…?
朝から誰だよ…
ケータイを見ると、そこには心のどこかで感じていた名前が表示されていた。
_ピピ、
「……なに…」
「けーちゃん!!」
「…っ…るせー…なんだよ…」
俺はケータイを耳から少し離す。
朝から頭に響くわ…
ん…?
今何時…
「なんだよじゃないし!今日はもう学校来ないの?」
…は…?
「え、おい、涼太…」
「今何時?」
サーッという変な冷や汗と共に、一気に眠気が覚めていく。
「え?もう4時間目終わったし、今は昼休みだよ」
「…は…嘘だろ…」
…俺…
…やば……