……え?
…い…今ドア閉めて、鍵閉めましたよね?
そしてその前…笑いましたよね?
ふって鼻で!
…それってきっと…
嬉しいとか、楽しいとかの笑いじゃないですよね……?
……はっ…
この部屋は窓も閉まっている
今、部屋の鍵も閉ざされた
そう!ここは、密室です!!
皆さん、これは事件なのです!
だれかぁーっ
警察を呼んでくださーいっ
…私、桜田らら
ネガティブ女子&妄想女子とも呼ばれております。
どうぞよろしくおね_
_バサッ
「………?!?!」
妄想してたせいで布団がぁ~~
私の一瞬の隙を…
逃さなかったんですね蛍くん!
布団がなくなった私は、蛍くんから丸見えだ。
…に、逃げ場がなくなってしまいました…
「………」
おそるおそる顔を上げると、蛍くんはニコニコした顔で、私を見下ろしていた。
蛍くんは、私よりずっと身長が高くて、
す~ごくすごくかっこよくて、
瞳が二重で綺麗です。
…でもなぜでしょう…
…この方……
蛍くんがだんだんと私に近づいてくる。
「…ぁぅ……」
私はベットの上をずりずりと、後ずさりをする。
蛍くんはおかまいなしに、ニコニコした顔でこちらにゆっくり近づいてくる。
_コン
コンという音と共に、いつの間にか私の背中は壁まで到達していた。
「……ぁぁ、あの、蛍…くん?」
蛍くんはベットに乗り、私にぐんぐん近づいてくる。
……お母さん~~~



