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「はぁっ…はぁっ…」
「ギリギリセーーフッ」
未輝ちゃんが私をお姫様だっこしたまま教室に入ったから、もう皆は大笑い。
「なにやってんの笑」
「状況が飲み込めないんだけど笑」
みんなの視線が集まって、なんだか恥ずかしい。
でもみんなの笑顔がキラキラしていたから、なんだか嬉しかった。
_キーンコーンカーンコーン
5時間目の授業も終わり、私は2日目最後の授業の準備をしていた。
最後の授業は数学。
眠夜先生にもらった課題もまだ終わっていないし、勉強についていけるように頑張らないとですね。
「……ね、」
「わーっ」
び、びっくりした…
私の机からヒョコッと可愛らしく顔を出しているさくさん。
……い、いつからいたんですか…
やっぱりミステリアスなさくさんは、私をじっと見つめている。
まさかまた絵のモデルの話…?
「さっきも言ったけど、」
「すごいタイプなんだよね」
今までは、その“タイプ”っていう意味が分からなかったけど、
今は絵のモデルとしてだって分かる。
…でも…私なんかでいいのかな?
断る理由もなかったけど、こんなにあっさりおっけーしてしまっていいのかな、なんて迷ってしまう。
「この髪とか、ふわっとした雰囲気とかさ、」
さくさんは、私の髪にそっと手をのばすと、毛先にちょんと触れた。
「やっぱり_」
さくさんが何か言いかけたとき、隣でガタッと椅子の音がした。
「………んな」
……え
「……触んな」



