それぞれ鼻で笑いながら、バカにしたような目で私をみおろしている。
その視線に負けそうになるけど、グッとこらえた。
ここで逃げちゃいけない。
そんな気がしたから。
「…あなたたちと、仲良くなりたいです」
話が噛み合ってないからなのか、女の子たちは笑うのをやめて目を丸くした。
「ふっ、不登校だったからっ…すごく分かるんですっ」
「学校で皆といられることって、幸せなんだなって」
だって、公園でただ時間が過ぎるのを待っていたあの頃の私は、
蛍くんや涼太くんのような素敵な人に出会うなんて、きっと思ってもみなかった。
それに1年2組の皆とも。
あの日、蛍くんと初めて出会った日、
私は涙をポロポロと流しながらベンチに座っていた。
毎日すごく寂しくて、未来が不安で、
この気持ちを誰にも言えなくて、
苦しくて悲しくて泣いていた。
学校に行きたいのに怖い。
トラウマが私の頭から離れてくれない。
でも、
『…大丈夫か』
蛍くんのその一言に、私は救われた。
なんで蛍くんがそこにいたのかも分からない、知らない。
偶然なのかもしれない。
だけど、私は…
_『わっっ、だ、だれ…ですか』
__『…永瀬 蛍』
救われたんです。
_『学校…一緒に行くか?』
無愛想な彼が、そのときだけ、ふっとはにかんだ顔を今でも覚えている。
その景色や、匂いさえも、私の中では特別で、
「…意味わかんない、急に青春ごっこ?」
「とりあえず、蛍くんと涼太くんから離れて」
「私たちはっ…あんたよりずっと前から好きだったのっ」



