不登校恋愛




そんなことをくだくだ考えていると、ピンポーンと陽気な音が家に響いた。



あっ、蛍くん?!



お母さんの声がして、ガチャッとドアが開いた音がした後、ふたりの声も聞こえてきた。



「ふたりとも朝ごはん食べるでしょ?」



「わーいっ」


「…お前、朝からうっさい…」



……あ、蛍くん…ちゃんといる



少しだけホッとした。



怒ってない…のかも


私が考えすぎなだけで、怒ってないのかも。



ドキドキしながら一階に降りると、リビングにはふたりとそしてお母さんがいた。



「あ!ららちゃんおはよっ」


「顔洗ってごはん食べなさい」



お母さんと涼太くんは優しく笑ってそう言ってくれる。



「おはようございます!」


でも…



蛍くんとは目が合わない。



「あの…蛍くんっ…おはようございます」



勇気を出して挨拶をすると、ゆっくりとこっちを向いた蛍くん。


そしてまたふぃっと逸らされてしまった。



「…はょ」



聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声でそう言った蛍くん。



……や、やっぱり怒ってる!!



「…けーちゃん?」


涼太くんが不思議そうにそう呟いて私と蛍くんを交互に見つめている。




私は涼太くんと目があって、どうすればいいか分からず「…あはは」と不自然な笑顔を浮かべたのだった。