「…私に居場所をくれてありがとうございます!」
…公園通いで、同じ年齢の人と話すことさえなかった私を…
…蛍くんは今もずっと私を助けてくれています
…どこにも居場所なんてないのに…
蛍くんといると、
少し怖いけど、少し変態だけど、
……ここにいていいんだって、
蛍くんだけが、私に…
「…………」
………?
勇気をだして蛍くんの方へ視線を向けると、蛍くんは驚いた顔をしていた。
…いつもみたいに…ニコニコスマイルしないんですか…?
そしてその後、ふっとはにかむように笑った。
…どうしてそんなに…
…嬉しそう…なんですか…
「バーカ…お前の居場所なんてもっといっぱいあんだよ」
蛍くんはそう言いながらニッと無邪気に笑う。
…ドキッと胸が熱くなるような気持ち…
こんな蛍くん、
……見たことがないです
「………」
…もっといっぱい…
…私に、
あるんでしょうか?
「今なくてもこれから作るんだろ」
_少し声が低くくて、真っ直ぐな蛍くんのその言葉に
…本当にそうだといいな…
__私もいつの間にか、ふっとはにかんでいた。



