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_夢のような時間は、あっという間にすぎて行く。
先生から特別課題を受け取って、少し話をしてから先生は職員室に戻っていった。
本当は教室の鍵を閉めたかったらしいけど、
蛍くんが寝てるから仕方なく開けといてやるって、先生は呆れながら笑ってた。
……眠夜先生は、すごく優しい人です
放課後、蛍くんとふたりきりの教室。
…蛍くんは寝てるけど…
私は眠っている蛍くんに視線を向けて、ふっとはにかんだ。
窓から入ってくる風が、ひらひらとカーテンを揺らして、頬をくすぐる。
高校生初めての放課後。
なんだか窓からこうして景色を眺めてみたかった。
……あ、あの人、自分のじゃないのに倒れてる自転車なおしてあげてる…
すごい、優しいなぁ…
そんな小さな幸せを見つけて微笑んだり、ただボーッと空を眺めてみたり。
ついボーッとしていたからか、気がつかなかった。
蛍くんが後ろにいること。
__ぎゅ…
後ろからぎゅっと抱きしめられて、ふわりと蛍くんの匂いにつつまれる。
……び、びっくりしたぁ



