不登校恋愛



……“ほんと”…



じゃぁ、お弁当は?



私が不登校なのを知ってて、学校で食べていないってことを知ってて、



毎日作ってくれていたの?




行ってきますって、家を出た私が学校へ行っていないことを、お母さんは知っていたの?




それなのに、あんなに笑顔でおかえりって笑ってくれたの?




それって、どんな気持ち…?



きっとすごく辛い。



悲しい。




それなのに私は嘘をつき続けて、お母さんを傷つけていたの?




「……っ…」



……わたし…最低だ…



不登校ってこといつか話そうって、



また明日って、



そんなことを続けている間に時間が過ぎていった。




最後はどうせ話すなら学校に行くことができてから…なんて、のんきに思ってて、




「~~っ……わだしっ…最低ですっ…」





「…何もかも、全部1人で背負うことねぇよ」



涙でぐしゃぐしゃになった顔で、ぼやけた視界で見えたのは、



先生の優しい顔だった。