涼太くんの言葉は、いつも私を笑顔にしてくれる。
優しくて、あたたかい。
「……はい…っ」
涼太くんは私の頭から手を離して、席から立ち上がった。
「んじゃ、俺は部活行ってくるね」
そう言って無邪気に笑うと、走って教室を出ていってしまった。
「い、いってらっしゃいっ」
涼太くんが少し遠くでこっちを振り返って、ニッと笑った。
「ありがとう!」
その笑顔は本当に輝いて見えて、キラキラしてて…
部活が本当に楽しいんだなって、そう思ったらドキドキした。
…すごく青春です
涼太くんが部活にいくと、教室はシーンと静かになった。
教室に響くのはチョークの音だけ。
そのチョークで、黒板に明日の日直の人の名前を書いているのは、担任の眠夜先生だった。
教室にはいつの間にか、私と眠っている蛍くんと、眠夜先生だけになっていた。
……わ、わたしはどうすれば…
眠っている蛍くんを起こすのは、少しかわいそうな気がしますし…
どうすればいいか分からず、黒板に文字を書く眠夜先生の背中をボーッと見つめる。
コツコツ、カツカツと、チョークの音だけが私の耳に届く。
…この音…好きだなぁ



