「…ららちゃんはボーッとしてるし、けーちゃんは寝てるし、カップルそろってマイペースだね」
涼太くんにそう言われて隣を振り向けば、さっきまでウトウトしていた蛍くんが、
もう机に顔をふせて眠っていた。
私はそれを見てふっと微笑む。
「…ふふ、そうですね」
カップルって言葉が少しだけ恥ずかしかったけど、それ以上に嬉しかった。
私は本当に蛍くんの彼女なんだって、
そのたびに思うんです。
「ねっ、帰りに新しくできたカフェ行かない?」
「行く!!」
私がボーッと蛍くんを見つめていると、少し遠くからそんな話し声が聞こえてきた。
…あ
女の子たちはとても楽しそうに友達と話をしていて、思わずじっと見つめてしまう。
すごい…
……いいなぁ…
私もそんなことをしてみたい。
とっても、夢みたいなこと…ですけど
私は女の子たちから視線を逸らして、ふっと俯いた。
どうすれば…皆と仲良くなれるのでしょうか
私がこんなだから、体育のときみたいに…
「ららちゃん」
涼太くんが私の頭に手をポンッと優しくおいた。
……へ
びっくりして顔をあげると、
涼太くんは私と視線をあわせるように顔をのぞきこむと、ふにゃりと笑ってくれた。
「……クラスの皆とうまく話そうとしなくていい、ありのままでいいんだよ」
「怖がらないで…」
「これから、きっと…、たくさん楽しいことが待ってるから」
「俺とけーちゃんも一緒にそこにいるから」
「…きっと、大丈夫…」
涼太くんはそう言って無邪気にニッと笑ってくれた。



