いつもドSの蛍くんの、あどけない顔…
「……ふふ」
可愛いなぁ、ほっぺをツンッて指で触れたい。
……あれ?
そういえば最近、蛍くん優しい…
……え…えぇっ
今気づいたけど、もう全然ドSじゃない?!
……優しいのも…すごく嬉しいけど…
出会った頃の蛍くんが、ちょっとだけ…恋しい…かも…
私は心の中でふっと微笑む。
そんなことを考えていると、担任の眠夜先生が教室に入ってきた。
終礼が始まるみたい。
「今日も1日おつかれさん」
「ってことで、さようなら」
…あれ?
「「眠ちゃんバイバイ~~」」
「はいはい、また明日な」
…終礼ってこんなに短いんだ
クラスの皆は次々と教室を出ていった。
その中には走って帰る人もいて、とてもびっくりした。
……お腹、すいたのかな?
小学生の頃は、終礼ってもっと長かった気がしたんですけど…
私の中の学校という記憶は、小学生のものばかり。
中学生の頃も不登校だったし、学校に行ってた時期もあったけど、
楽しくなくて辛いものばかりだったから、あまり記憶に残っていない。
思わずボーッとしていると、涼太くんが後ろを振り返って面白そうに笑った。



