少し遠くから凛音ちゃんが私を呼ぶ声がした。
あっ、また私ぼーっとして…
「ご、ごめんなさいっ」
…もっと気をつけないと
「あんなの、気にしなくていいからね」
…え…
私が考え事をしていると、凛音ちゃんは力強くそう言った。
「ぼっち組でもいい」
…凛音ちゃんも…聞こえてたんだ…
「ぼっちの何が悪いの?」
「それに、」
凛音ちゃんは、ボールを私にパスした。
「ららちゃんには、私がいるでしょ」
そう言って無邪気にニッと笑う、凛音ちゃんを見て、
強いなって、かっこいいなって、
そう思った。
私はマイナスなことばかり考えていた。
…自分で自分を、傷つけていたんですね
「……はいっ」
さっきよりずっと心があたたかくなった。
それは、凛音ちゃんのおかげ。
ふんわりした雰囲気をはなっているのに、凛音ちゃんの心は優しくて強い。
…すごくかっこいい
知るたびに、どんどん好きになっていく。
私も凛音ちゃんにパスをしよう。
凛音ちゃんも手を胸の前で構えて、受けとる準備をしてくれている。
だから私は、力いっぱいボールをなげた。
_ポトッ
「…あ…れ?」
凛音ちゃんのもとに届くはずのボールは、
私から少しだけ離れたところに、ポトッと悲しい音をたてて落ちていった。
……ぜ、
全然届いてない!!



