あっという間に楽しい時間は過ぎて、5時間目の終わりのチャイムが鳴った後、
なんだか2人が考えるような仕草で私を見つめていることに気がついた。
「……なにかついてますか?」
お昼に食べたご飯粒が…?
ほっぺをペタペタと両手で触ってみても、ご飯粒はついていない。
「次の体育、心配だよね」
「女子は体育館で、男子はグラウンドだよな」
「そうだね」
「…体育館の、あの、ちっさい窓から覗き見すりゃいいんじゃねぇの」
「いや、けーちゃんそれ、変態だって間違えられるやつだから」
…い…いったいなんの話を…
私がキョロキョロとふたりを見つめていると、突然、ふたり同時に私の方へ振り向いた。
「…次の体育、嫌なことしてくるやつがいたら、俺に言えよ」
蛍くんのとても真剣な瞳が、私をじっと見つめている。
「…は、はい」
「それか体育館からでっけー声で叫べ。俺に聞こえるように」
…蛍くんから、ゴゴゴッとすごい圧を感じます
「凛音ちゃん先に行っちゃったけど、体育の授業、凛音ちゃんも一緒だから、何かあったら頼るといいよ!」
…涼太くんからも、普段は感じない圧を感じます
ふたりがあまりにも必死だから、思わずクスッと笑ってしまった。
…わ、笑っちゃいけないって分かってるんですけど…



