そのまましばらく景色が変わって、やっと止まった場所は、誰もいない教室だった。
蛍くんがおろしてくれて、やっと地面に足がつく。
「あの…どうして私、運ばれていたのでしょうか?」
私がそう問いかけると、蛍くんはすぐに答えてくれた。
「走るのおそいから」
……うっ
「…そ、そうですよね」
自分で聞いておいて、自分がダメージを受けた。
「こら、けーちゃん」
「並ぶのが面倒だから、俺たちいつもあぁやって1番に食堂に行くんだ」
涼太くんがそう言って申し訳なさそうに微笑んでくれた。
「ららちゃんもご飯一緒に食べよう!」
涼太くんがそう言ってニッと笑ってくれたから、私のダメージは回復。
私もいつの間にか笑顔になっていた。
一緒には食べたいんですけど…あの、
「お弁当を、教室に置いてきてしまいました」
それに速すぎてついていけなかったけど、
今思えばその玉子丼…
私に…買ってくれたのかな?
確か蛍くん、『こいつの』って…
「ミスったわ…そっか…お前弁当だったな」
蛍くんが今までに見たことがないくらい頬を赤くして、とても恥ずかしそうにしている。
え、えぇっ
「謝るのは私の方ですっ…あの、それも食べていいですか…?お弁当も食べます!」
「そんなにも食えねぇだろ…俺が食うから大丈夫」
私たちを見ていた涼太くんが、クスッと笑った。
「玉子丼おいしいから、ららちゃんが学校に来たら食べさせてあげたいって、前に言ってたもんね」
……え



