とりあえず俺の部屋っ


咄嗟にららをお姫様だっこして、2階にある自分の部屋へと運ぶ。



…こいつ軽…



_タッタッタッ


階段を上がっても、ららはまだ気持ち良さそうに眠っている。


_ガチャッ



俺は自分の部屋に入り、そっと地面にららを寝転ばせた。


_ガチャッ


「ただいま~」



……こっから…どうするかだよな……



「あれ?蛍~?リビングにいない…」



_タッタッタッ


「……あっ、…お、おかえりっ」



「あ、ただいま~…ん?なんでそんな汗だくなの?あははっ」


母さんは俺を見ておかしそうに笑う。



「……走ってきた」



「ふーん…はぁ…仕事疲れた~…お風呂入ってくるね」




「…………」



_ガタン


母さんがお風呂に入った瞬間、階段をのぼって俺は部屋へと戻る。




……まだ寝てるし…



「……らら…おい…」


揺すっても起きねぇ…



…はぁーー…



俺はふぅーっと肩をおろす。



…小さい手…



…俺のこといつも怖がるくせに…




「…俺はただ……」




「……お前を助けたいだけなんだよ…」




俺は嫌われたっていいから…



「………んん…」


…お、起きた…?