涼太くんは顔の前で両手を合わせて、ふにゃっとした柔らかい笑顔で言った。
それはまるで、絵本の中に出てくる王子様みたい。
……涼太くん部活に入ってるんだ…
なんの部活をしているのでしょうか?
サッカー?
水泳部?
野球部?
わぁ…どれもすごくお似合いです
勝手に頭の中で、涼太くんをいろいろな部活に入れてしまった。
涼太くんが女の子たちの誘いを断ると、女の子たちはムッとした顔をして言った。
「また~?」
「りょーた、いっつも断るじゃん!」
「あっ、女子ばっかと遊ぶなよ!俺たちとサッカーしようぜ!」
「男子は黙ってて!」
あっちからもこっちからもそんな声が聞こえてくる。
……芸能人みたい…
いつも一緒にいるのに、今もこんなに近くにいるのに、なんだかすごく遠い。
「蛍くん、今日もかっこいいね」
!!
私と同じことを考えている人がいる!!
蛍くんをかっこいいと言ったのは、蛍くんを囲んでいた女の子のひとり。
女の子たちは、にこにこと可愛らしい笑顔で、楽しそうに会話をしている。
そして蛍くんも……
「そうかな?ありがとう」
…ニコニコしている
話し方も、笑顔も、いつもと全然違う。
…ニコニコスマイル…
「うん、蛍くん見てるとストレスどっか飛んでく」
「だよね~」
女の子たちが楽しそうに話しているのを、蛍くんはにっこりと笑いながら聞いている。
うるせー…って言わないのかな…?



