大声でそう言ってから、深く頭を下げた。
視界に自分の足が見えて、ちゃんと目を背けずに伝えられたんだなって、そう思ったら少しだけ嬉しかった。
「………」
……認めて…もらえない…かな
教室には沈黙が流れている。
でもこれが…私の今までで一番の勇気。
迷惑かな?
笑われちゃうのかな?
…嫌われてしまうのかな?
不安な気持ちで心がいっぱいになっていく。
「よろしくおねがいします」
……え?
今のは私の声じゃない。
可愛らしい女の子の声がした。
それに、この声を私は聞いたことがあります。
ゆっくりと顔をあげると、そこには席を立ち、微笑みながら私を見つめる、
凛音ちゃんがいた。
「…っ!」
凛音ちゃん!
緊張しすぎて全然気づきませんでした…
凛音ちゃんが笑いかけてくれた。
それだけで私は、すごく嬉しい。
こんなにシーンとしている中で、私に話しかけてくれた。
とっても嬉しい。
私ならきっと、みんなの視線を気にして言えなかったと思う。
私も満面の笑顔で凛音ちゃんに笑いかえした。
おまけに、手をブンブンと全力で振った。
するとまた凛音ちゃんはあの時みたいにクスッと面白そうに笑う。
私はいつの間にか、それが好きになっていた。



