すごく怖い、とっても怖い。
足も手も震えてる。
ここに今から入って、笑われたらどうしよう、バカにされたらどうしよう。
…クラスメイトだと、認めてもらえるかな
いざ教室に入るとなると、震えが止まらなくなってしまった。
あんなにも前に進むと決めたのに。
また私は、こうやって立ち止まってしまう。
頭が真っ白になって、フラフラして、
__周りが見えなくなる
「らら」
焦っていても、蛍くんの低くて落ち着いた声がしっかり耳に届いた。
蛍くんはいつもそうやって、私の名前を何度も呼んでくれる。
振り向くと、蛍くんはやっぱりいつも通りの不機嫌そうな顔で、
でも、なんだか少し…嬉しそうだった。
「学校に行って皆と笑いたいって夢」
「…一緒に叶えに行くぞ」
…一緒に、叶えに…
叶えに行くぞってその言葉が、蛍くんらしくて思わず肩の力がぬけた。
叶えたい、そうじゃなくて、
叶えに行く。
それが蛍くんらしいなって、そう思った。
“『っ…学校に行ってっ…』”
“『…皆と…笑いたいですっ……』”
私が前に言った自分の夢。
「俺たちがそばにいるよ」
涼太くんのそんな優しい声がして、心がポカポカになった。
「何かひどいこと言うやつがいたら、俺がボコボコにしてやる~っ」
そう言って、ニッと無邪気に笑う涼太くん。
ボコボコって…
「ふふっ…」
こうやって涼太くんに何度も何度も笑顔をもらった。
そばにいると元気になって、お兄ちゃんみたいで、とっても優しくて、
…大切な友達



