両側から「わっ」と驚いた声が聞こえた後、ふたりが着地した足音がしっかりと耳に届いた。
……入れた
_やっと、門を越えることができました。
「………」
すごい…
一歩前に進むだけで、いつもと景色が違うんですね。
_キーンコーン…
その時、ちょうどチャイムの音が鳴った。
わゎっ
「あちゃ~…」
涼太くんはそう言いながら、ガクッと力が抜けたようにしゃがんでしまった。
ど、どうしよう
私のせいで二人とも遅刻に…
「…あれぇ…?そこにいるのは、うちの生徒だねぇ?」
?!?!
どこから声が…?!
しかもすごく独特な喋り方…
慌てて周りを見渡してみても、誰もいない。
「おい、今の…あのツルツル先生の声だよな」
…つ、ツルツル?
蛍くんはそう言いながら、眉間にしわを寄せた。
蛍くんは、その先生が嫌いなんでしょうか…?
それとも、とても怖い…とか?
「どこから俺達のこと……あっ」
涼太くんは周りをキョロキョロと見渡して、何かを見つけたように、あっと声を出した。
そして私たちを真剣な瞳で見つめると、
「…全力で逃げよう」
そう言ってまた、すごく速いスピードで走り出した。
えっ、え~~っっ
ぎゃ~~~っっ
手は繋がれたままなので、もちろん私も蛍くんも一緒に。



