……って…



…あれ…?



「…………」


…あれ…俺…


……なんか忘れてね?



…なに…忘れて…




「うぉーーーっ」




「うわーーーっ………なに?」



思い出したっ




「らら!」



「…はぁ?」



「忘れてた!」


「はぁ…?」



「俺、帰るわ」


あいつが俺の家にいること、完全に忘れてた。


「いやっ、掃除は?!」


「後、よろしく」


俺は涼太の返事も聞かずカバンを持って、歩き始める。


あいつ一人で大丈夫だったかな


…親は今日遅いから、ららと会うことはねぇよな…



…じゃ、別にそんな急がなくてもいいか…



_ピロリン