凛音ちゃんの背中を見送った後、また3人で通学路を歩き始めた。
歩きながら、ほっぺをムニュッとつまんでみる。
……たくさん会話をした…
同年代の人と…たくさんお話できた…
どうしよう…ニヤニヤが止まらない…
私にとってはそのくらい、とっても嬉しいことだった。
私にとっては大きな一歩で、大きな成長だった。
「…またなんか妄想してんの」
ふぇ?!
蛍くんの少しSっぽい声に、思わずビクッとしてしまう。
…ひ、久しぶりだこの感じ…
ぞわぞわってして、ぶわぶわってして、
ぞくぞくってして…
と、とりあえず…
「妄想はしてませんっ」
私は、凛音ちゃんとの会話を思い出して、こうちょっと…ニヤニヤして喜んでただけです!
「…ふーん」
蛍くんは、不機嫌そうに私をじっと見つめてそう言った。
…う、疑いの目をしている
それ、
かっ、彼女に向ける目じゃありませんからね~っ
疑いの目で私を見ていたかと思えば、ニッと笑うから、胸がきゅんと鳴ってしまった。
「さっきの女子と話せて、」
「…よかったな」
そう言った蛍くんが、私より嬉しそうに笑うから、
またきゅんとしてしまった。



