「へへっ…ありがとう…ございます…」
「…りのんちゃんは、どんな漢字なんですか?」
ちゃんと会話できていることが嬉しくて、少し楽しくなってきた。
さっきまでは緊張でいっぱいだったけど、私…少しでも成長できてるのかな
「“凛々しい”の凛と、音」
「わたし、名前と性格が全然合ってないんだけどね」
凛音ちゃんはそう言って笑った。
少しだけ悲しそうに見えたのは、気のせいかな。
「凛音ちゃんの名前、初めて聞いたときから、すっごい可愛いって思ってましたっ」
少し悲しそうな凛音ちゃんを見て、ずっと思っていたことを口にした。
…ひ、必死すぎた…かな…?
そっと凛音ちゃんを見てみると、今まで見た中で一番の笑顔で笑っていた。
「ふふっ…ありがとうっ」
うぅ…や、やっぱり必死すぎたのかも
恥ずかしくて頬が熱くなる。
でも、それ以上にすごく嬉しかった。
「はいっ」
無理なんかしてなくて、自然に凛音ちゃんと話せていること。
こうして、凛音ちゃんが笑ってくれたこと。
凛音ちゃんと、出会えたこと。
「あっ、私、ちょっとここの神社に用があるから、先に行ってて」
…神社に?
少しだけ不思議に思ったけど、何も聞かずに凛音ちゃんに手を振った。
すると、凛音ちゃんも手を振り返してくれた。
それが嬉しくて、ブンブンと勢い良く手を振ると、また凛音ちゃんに笑われてしまった。



