不登校恋愛



…ど、どうしよう…



それって一緒に学校へ行く…ってことなのかな?



今こうして学校への道を歩いているのさえ怖いのに、また怖いことが増えるなんて…



涼太くんは私の返事を待つように、ワクワクした表情で私を見つめている。



…すごく話しかけたいって顔に書いてある…



涼太くんの大切な、お友達なのかな?



「…私は…ただいるだけでいいですか…」



私が何も言わなくていいなら、大丈夫かもしれない。



…なんて、本当はすごく怖いけど



「うん、でも話したくなったら遠慮しないで」


「凛音ちゃんは、優しい子だから大丈夫だよ」



涼太くんはそう言うと、私の手を離して、小走りで女の子のもとへ近づいていった。



……涼太くんってもしかして…



「あの女の子のこと好きなんですかね…?」



ゆっくりと蛍くんを見上げると、「さぁ…?」と首をかしげて笑われてしまった。



少しだけ歩くペースを速めた蛍くんの後を追うと、すぐに女の子と涼太くんに追いついて、自然と蛍くんと繋いでいる手が震える。



……えっ



指の間に蛍くんの指がスルリと入ってきて、



いつの間にか恋人繋ぎになっていた。



……け、蛍くん…



私が蛍くんを見上げると、ニッといたずらっ子みたいな笑顔で笑ってくれた。



…心臓に…悪いです…



蛍くんと初めての恋人繋ぎ。