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_放課後_



「あぁ~めんどくさい~~お腹すいた~」



涼太が、ほうきをダルそうに振り回しながらそう言った。



「ま、いっか…家帰ってもなんもないし…」



どこか寂しそうに呟いた声が聞こえて、俺は地面から涼太へと視線を移す。



「………」


涼太は階段に座り、空を眺めていた。



……黙ってれば…イケメンなのに…



綺麗な横顔、俺より高い背、


大人びた雰囲気。



涼太はいつもあんなにアホみたいに、元気でテンション高いけど、


たまに俺の前で、とても大人びていたり、なにやら切ない顔をしたりする。



俺が見ていたからか、涼太とパッと目が合ってしまった。



「ん?なになに?けーちゃん俺のこと見てたでしょ?」



涼太はそう言って無邪気に、ニッと笑う。



俺は、ふっと地面へ視線を落とすと、言った。



「……見てない」



「けーちゃんはツンデレデレだな~~」



「…きも…ツンデレデレってなんだよ…」


…そんなにデレデレしてねぇだろ…



「あ、お前そこめっちゃ葉っぱ落ちてんじゃん、…ちゃんとやった?」


俺がそう言うと、涼太はぷいっとそっぽを向いた。



…はぁ…?



「あ~~これ、いつ帰れんのかなぁー」


「返事になってねぇよ」


俺は呆れながらも、涼太の足元に落ちている葉っぱを集める。


「けーちゃんこれ終わったらどっか遊びいこーよ」


「あー?…別にいいけど…」