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「「いってきます」」



私たちがそう言うと、お母さんは「いってらっしゃい、気をつけてね」と言って微笑んだ。



先に歩き始めた二人の後を追って、後ろを歩く。



……ちゃんと、行けるかな



さっきまでの前向きな気持ちも、学校への道のりをこうして歩いていると、


ネガティブへな気持ちへと変わってしまいそうになる。



私がもし、学校へ行くことができて、教室にも行くことができたら、クラスの皆はどう思うんだろう。



“『あいつ誰?』”


“『今更、学校来んなよ』”



い、嫌だっ



学校へ行けたとしても、皆わたしのことを認めてくれないんじゃないかな。



怖い、怖い……



怖いよ…



でも歩かなきゃ、二人が心配しちゃう



私が暗い顔してたら、二人が…



どんどん二人と距離が離れて、思わず俯いてしまった。



俯くと、コンクリートの地面だけが視界に入ってくる。



…いつもの、景色だ