何を悩んでいるのか、やっぱり涼太は何も言わなかったけど、 それでも、しばらく涙を流した後の涼太の声は、さっきまで曇っていた空が少し晴れたような、そんな気がした。 「…っ…とーっても恥ずかしいので、今すぐけーちゃんの記憶から今のことを消したいです…」 恥ずかしくなったのか、そんなことを言う涼太が面白くてつい笑ってしまった。 「…ははっ…しっかり覚えとく」 「忘れていいから~っ」 「今日は涼太の涙記念日だな」 「なにそれっそんなのいらないよっっ」