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「らら、またケータイ見てぼーっとしてる」
お母さんが呆れたように笑って、そう言った。
「うん~…」
だって…
お誕生日会が終わって、二人が家へ帰った後、私は勇気を出して蛍くんにメールを送った。
《蛍くん:今日は本当にありがとうございました!もうお家に着きましたか?心配なので、お家に着いたら連絡下さい。》
何度も何度も変なところがないか確認した。
お母さんにも呆れられるくらい『大丈夫かな』って見せたりして、それでやっと送ったのに。
…次の日になっても、返事が返ってこない
……心配です
「そんなに気になるなら電話、してみたら?」
「えっ」
…それってすごく…
すごく緊張する~っ
「…め、迷惑じゃないかな?」
私が急に電話したら、蛍くん…
「…なに電話してきてんだよ」
わわ~~っ
こうなっちゃう未来が見えました……
「朝早くとか、夜遅くだったら迷惑になるかもしれないけど、今なら別にいいんじゃない?」
お母さんが洗濯物をパタパタしながら言った。
「それに…」
それに?
「彼氏なんだから」