不登校恋愛



「…蛍…」


光流さんはけーちゃんの名前を呼ぶと、勢いよくぎゅっと抱きついた。


「ごめん~~」


目には大粒の涙が溢れている。


…ずっと我慢してたのかな



「うぐっ…抱きつくな酔っぱらいっ」



けーちゃんはそう言うけど、さっきとは違ってどこか柔らかい表情をしているように見える。



…ん?


なんか薄々気づいてたけど、光流さんと俺って似てるよね?



「……本当は、」


光流さんは、けーちゃんからそっと離れると、目を細めて笑った。



それは、どこか申し訳なさそうだった。



「ずっと謝りたかった…あの時、」



「気づいてあげられなくてごめんね」