…甘くて優しい味


心までホッと暖かくなる。



「…おいしいです」



自然と頬が緩んで、俺を見つめる光流さんも、優しく微笑んでいた。



「涼太くんって、イケメンだね」



…へ、


「ごほっ…」



…ココア、光流さんにぶっかけるところだった…



「めっちゃ突然ですねっ」



光流さんは考えるような仕草をした後、コテッと首をかしげた。



「もちろん顔もすごいかっこいいけど…心…中身はもっとかっこよくて、」


「…なんか、人のことをよく見てて、」


「気遣いができて…」


え?ちょ、


「ちょっとストップですっっ」



今の俺の顔は、きっと赤いと思う。


いや、こんなに褒められたら誰だって赤くなるでしょ?!



「…照れる…ので、それ以上は…」


…やめてください



「あははっ…」


光流さんが面白そうに笑うから、なんだか余計に恥ずかしくなってくる。



「…涼太くんは優しすぎるから、もっと自分を大切にしてあげてね」