「おじゃましまーす」
当たり前のようにトコトコと階段をのぼって俺の部屋に、俺より先に入る涼太。
…あいつ一回しばくか
俺はため息をついた後、涼太の後を追った。
今日は日曜日。
昨日、俺が『じゃ、おやすみ』と言って家へ入ろうとしたとき、涼太は言った。
『明日もけーちゃんと遊びたいな』
小さい子供みたいに、うるうるした瞳で。
……はー…そんな顔されたら、
『…いいけど』
断れねーだろ
『やったーっ』
でかい声で喜ぶから、俺は涼太の髪を雑にくしゃっと撫でた。
『バカ、近所迷惑』
じゃぁ、10時ぐらいにどっか集合する?
そう言いかけたとき、先に涼太が口を開いた。
『じゃぁ、明日の7時にけーちゃん家迎えに行くねーー』
『は?!7時?!』
そう言った時にはもう、涼太は走り出していて、足の速いオカンはどんどん遠くに行ってしまう。
あのやろー…
『~っ、せめて8時にしろーーっ、ハゲーーっ』



