「ふっ…ははっ…」
…ほんとお前は…
「…よかったな」
俺の笑顔の源。
「はいっ」
その後は、みんなでケーキを分けて食べた。
ららのお母さんは、めちゃくちゃ写真撮ってたけどな。
「あっ、そういえば、お花畑はどーだったの?楽しかった?」
お母さんが、ケーキを少し食べたところでそう言った。
「めちゃめちゃ楽しかったです!」
ケーキのクリームを口につけて、嬉しそうに涼太が言った。
「お前…クリームつけすぎ」
俺が笑いを堪えながらそう言うと、涼太は目を丸くした。
「え?!どこ?!」
焦って手で触るから、余計にクリームが広がって、
俺は耐えきれずに、フッと声に出して笑う。
「…ここ」
俺は、涼太の口についたクリームを、ティッシュで拭き取る。
…ほんと無邪気…
いつも俺に可愛いばっか言うくせに
…お前こそ可愛いだろ、バカ
「……なんだかカップルみたいですね!」
「きゅんきゅんしますっ」
……え、それ、
彼女に言われる俺って…?



