蛍くんは、ソファーに座っている私と目線を合わせるようにしゃがむと、
眉を下げて笑った。
私の……初恋です…
「…泣きすぎ」
涙を拭ってくれる手は、大きくて暖かい。
「「ちゅーしないの?」」
?!
突然、聞き覚えのある声が聞こえて、私と蛍くんは、声がした方を振り向いた。
………え、
えぇ~~~
するとそこにいたのは、やっぱり涼太くんとお母さんだった。
リビングのドアの隙間から、二人してニヤニヤしながら私達を見つめている。
…み、見られてしまった…
恥ずかしさで、沸騰したように全身が熱くなる。
蛍くんもさすがに焦っているようで、
恥ずかしさで、頬がほんのりピンク色になっている。
「…い、いつからいたの…?」
「「最初から?」」
二人の声が合わさってそう言った。
…最初から全部…聞かれてた…?
わぁ~~~~
穴があったら入りたいって、こういう気持ちのことを言うんですね…
…すごくよく分かりましたっ
勉強になりましたぁ~~っ
しかもこの二人、どうしてこんなに息ぴったりなんですかぁ~~
「…す、すみません」
あの蛍くんが…おどおどしている!!
蛍くんは口元を手で隠して、恥ずかしそうに謝った。
するとお母さんは、目を細めて嬉しそうに笑った。
「いいのよ、」
「こんなにも…ららを愛してくれる人がいて…」
……お母さん…
お母さんの声は少し震えていた。
幸せそうに笑いながら、頬には涙が伝っている。
そして一生懸命に涙を堪えながら、言った。
「…幸せなの…ありがとう…」



