_パサッ
肩にかけていたタオルが、私の頭の上にかぶさった。
……?
「……びしょびしょ」
わしゃわしゃと、髪の毛をタオルで拭かれて、思わずぎゅっと目を閉じる。
「…す、すみません…」
…なんだか…
……すごく癒されます…
ぎゅっと閉じていた目をゆっくりと開けると、視線の先には蛍くんがいた。
おもったよりも近くて、ドキッと胸が高鳴る。
綺麗な瞳…
「…ドライヤーは?」
「あそこにあります…」
蛍くんの綺麗な瞳が、私をじっと見つめている。
蛍くんは、低くて落ち着いた声で言った。
「……かわかしてやる」
えっ
「そこ座って」
_ストン
言われるがままに座っていると、蛍くんはドライヤーを持って戻ってきた。
「あ、涼太はその間に風呂入らせてもらえば?」
あ、そうだったっ
私だけ先に、お風呂入らせてもらったんだった
プレゼントが嬉しくて、つい忘れてました…
「涼太くん、お父さんのパーカー着る?」
「あっ、すみませんっありがとうございます!」
お母さんが涼太くんを連れてリビングから出ると、
当然、私と蛍くんの二人だけになった。
シーンと部屋が静かになって、改めて涼太くんってすごいんだなぁ、と心の中で思う。
うまく言えないけど…
いるだけで、空気が太陽みたいに明るくなるんです。
…私は…私がいるだけで空気が暗くなる…
_ブォー
私が得意のネガティブになっていると、低いドライヤーの音がした。



