頬に、ふわふわしたものが触れて、私は視線をそちらに向けた。
「……こいつは、俺から…」
そう言う蛍くんは、照れて、顔がほんのり赤くなっている。
……とても照れている…
「…そんなじっと見んな」
蛍くんが猫さんのぬいぐるみを、私に近づけたかと思えば、
そのまま顔にボフッとされて、視界を遮られてしまった。
「……わふ…」
…ふわふわしてます…
私は猫さんを抱っこすると、蛍くんへと視線を戻した。
「…蛍くん、ありがとうっ」
耳に星の飾りがついている、ファンタジーな黄色の猫さん。
蛍くんがこれを買っているところを妄想して、くすっと笑ってしまう。
だって…こんなにクールでかっこいい人が、猫のぬいぐるみを…
「ねぇ、ららちゃん自分の世界に入っちゃってない?」
「またなんか妄想してんだろ」
…あ
猫さんにも名前つけたほうがいいのかな?
ももこだけってかわいそうですよね
…ん~…
名前…名前……
黄色くて…星の飾りがついてて…ふわふわで…
「……流星…」
…流れる星…
かっこいいです!
「りゅうせいって猫ちゃんの名前?」
私が呟いたのを聞いていた涼太くんが、明るい声でそう言った。
「はいっ」
「かっこいいね!」
涼太くんは、優しい笑顔でそう言ってくれた。
私は嬉しくなって、自然と頬が緩む。
「……らら、髪かわかしてねーのかよ」



