いつの間にか、涙は止まっていた。
「ね、名前つけて」
涼太くんが、また高い声でそう言った。
だんだん、くまさんが本当に喋っているように見えてきた…
だから私は、くまさんに顔をぐっと近づけてみる。
くりんとした目、耳には、濃いピンク色のリボンがついてる。
薄いピンクをした顔や体は…なんでしょう、何かに似ています…
あっ
桃…
桃にそっくりです!
「…ももこ…」
「桃みたいで、モコモコしてるから、ももこ…」
「くまさん…どうですか?」
くまさんは、首をこてっと傾ける。
…気に入らなかったのかな
そう思っていると、くまさんは両手をバッと広げた。
「とってもいい名前だねっ」
「ありがとう!」
喜んでる…
私はくまさんを微笑みながら見つめた後、涼太くんへと視線をうつした。
すると、涼太くんはくまさんを私にぐっと近づけた。
「はいっ、俺からのプレゼントです!」
涼太くんは、ニッといつものように笑う。
私は、そっとくまさんを抱っこすると、自然と笑顔になっていた。
…ふわふわだ~
「ありがとうっ」
ももこをぎゅっと抱きしめて言った。
_ツンツン



